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自己分析 〜その3〜 経験のたな卸し
これまでの「経験」について聞かれたら、あなたは何と答えますか? 堂々とこれまでの経験を伝えるでしょうか、それとも「とくに何も経験してこなかった」「誇れるような経験はない」などと首をかしげながら答えるでしょうか。実際のところ、後者の方は、本当に何も経験してこなかったのでしょうか。
「経験」とは、人が何かの環境にふれたことによる体験や、そこで身についた知識・技能などのことを言います。仕事での実務経験などはもちろん、趣味やプライベートでの体験も当然含まれてきます。たしかに、業界での実務経験、大きなプロジェクトを成功させた経験などは、一般にイメージしやすく、アピールしやすいものです。ただ、そのような経験でなくても、自分次第で活かせる経験はたくさんあるものです。
これまで、あなたはどんな仕事をしてきましたか? 仕事での経験には、社員としてだけでなく、学生時代に一定期間(通常は3カ月が目安)以上アルバイトをしたときの経験なども含まれます。飲食店でのアルバイト、ショップでの販売員、塾の講師、そして現在の職場での一般事務や営業経験など…どんな仕事経験がありますか?
たとえば、食品メーカーで仕事をするとき、学生時代の居酒屋厨房でのアルバイト経験が活かせるかもしれません。産業カウンセラーの仕事を目指す人には、組織の中で仕事をしたということそのものが貴重な経験になります。仕事や人間関係で悩んだり、失敗したりしたことがクライアントの気持ちを理解する助けになるのです。
これまでやってきた趣味や遊びの中で、「この分野なら何時間でも話ができる」、そんな得意分野はあるでしょうか。もしあれば、それを仕事に活かせる可能性は大いにあります。
たとえば、大学時代のサークル活動でスポーツに没頭していた人が、スポーツメーカーで自分の経験を活かしたいと思うことがあります。それは、スポーツをした肉体的経験や気持ちの上での経験を仕事に活かせると思うからです。最近は、「文具評論家」などといった特殊な肩書きを持つ方がいますが、彼らは趣味といえるほど文具そのものが好きなのです。あらゆる文具を研究し、使い続けてきた経験は、文具メーカーや店舗にとって、とても貴重なものなのです。
これまでに、あなたもしくはご家族が大病をした経験はあるでしょうか。身内を介護した経験はありますか? 福祉の世界で仕事をしたいと思うなら、このような経験が役立つケースはたくさんあります。また、実家で青果店を経営している方なら、関連した営業をする際にその環境を活かすことができます。ある求人広告主体の広告会社に勤務する女性は、自宅が工務店を経営しているという経験を強みに、「うちの実家は工務店で…」という営業トークで親しみを感じてもらい、多くの工務店から求人広告を受注しているそうです。
このように、これまでの人生を振り返る機会を設けて、「自分の経験をたな卸し」してみてはどうでしょうか。その経験は、あなたが興味を持つ仕事の中で、何らかの形で活かすことができるかもしれません。経験をどう活かすかは、発想次第なのです。
